訪問者

うちには固定電話はないので、セールスの電話に悩まされることはないのだが、昼間家にいるといろんな人がたずねてくる。
今日は3人やってきた。
一人目は変なことを聞いてきた。
外壁のリフォームを勧めているんだけど、アパートの大家の住所をおしえてくれと。
普通のTシャツにジーパンのおばさんでセールスという感じじゃないし、そんなのおしえられるわけないじゃん。
大家は個人の人だから仲介業者に電話してと言ったら、帰っていった。
常識で考えれば、身も知らずの人に個人情報、ましてや他人のものをおしえるわけないのに、なんなんだろうあの人は。
別の目的があるのかと疑いたくなる人物だった。なんとなく、嫌な感じが残った。

二人目はある宗教を勧めてくる丸山さん(自分から名乗ってくる)。
以前、その宗教の冊子をポストに入れさせてくれっていうので了解したら、それから度々訪問してくるようになった。
興味ないって言ったんだけど、勧誘じゃなくてお話だけさせてくれっていうのが多い。
で、昨日はうたた寝してるところに来て、眠かったので居留守したら、今日もやってきた。
なかなか根性がある。
今日はインターホンじゃなく直接会って言ったほうがいいなと思って出ていくと、
「出ていただいてありがとうございます」と言った。
いつも門前払いされるんだろうな。普通に道で会えば感じのいいおばさんという風な人。とても丁寧なしゃべりをする。
私も別に悪意はないので、
「あなたたちの宗教を否定する気はないけど、私は私なりの考えを持っている。冊子を入れていくくらいはかまわないが、こうやって何度も訪問されるのは困る」というようなことを伝えたら、あっさり納得してくれて、最後にまた「出ていただいてありがとうございます」と言って去っていった。
お互い不快な思いをしないで済んでよかったと思う。
いい仕事をした。

三人目はボランティアで貧しい国の人が作ったハンカチなどを売っているという大荷物の男の人だった。
「別の形で支援したいので、物はいりません」と言ったらさっさと帰った。ものすごくあっさりだった。
この人も何人もの人に断られているんだろうな。
物くらいみてから決めてもよかったかなと思ったけど、一度話を聞くと断れないのは目に見えていた。
しかも、こういう類いのもので自分が気に入るようなデザインのものはなかなかない。
以前同じようなことで2回買ったことがあるが、結局使わずじまいでおわっている。
ただの自己満足。これは寄付とは違うなと。
物を買うなら、フェアトレードでいきたい。そういう商品を扱った雑誌もあるしね。
私が欲しい物に対して、妥当な金額で取引する(不当な安価じゃなくて)。
そのほうがお互い気持ちがいい。

今日はなんだか勉強になった。
どっちかっていうと勧誘とかに弱いところがあるので、少し鍛錬できたな。
そう。テレビインターホンって便利だなとつくづく感じている。

話は変わるけど、今朝、すごい女性の奇声で目が覚めたのだ。
初め、犬の鳴き声かと思ったけど、ところどころ「やめてください」とか言ってるので人の声なのは間違いない。
相方を起こして、窓を開けて様子をうかがっていたらそのうち静かになった。
どうやら事件とかにはならなかったみたいだ。なんだったんだ〜。すごくびっくりした。
相方にすごい声だったねと言ったら、何も聞こえなかったと言った。
もうちょっと寝起きがよくなって欲しい。これじゃ、なにかあったとき頼りないよね。
いろいろ勉強になった日だ、ほんとに。

待望の我が子はまだやって来ず。
早く私たちのもとをたずねてほしい。待ってるよ〜。