お墓について

mippu2006-09-24

最近読んだ川上弘美さんのエッセイに、お墓を見るのがすきだっていうのがあったのだが、気持ちがよくわかる。

私の場合は、母のを(というかうちのを)作るということもあって必要にかられてのところも大きいが、たしかにおもしろい。

今日も親戚と一緒に、お世話になっているお寺に行ってお線香をあげるついでに、お墓を建てる予定の土地を見てきた。
周りにはいくつもお墓があるので、参考に見学させてもらった。(勝手に)
今はほんとうにいろいろなタイプのものがあるし、その家々のこだわりみたいなものがよく表れている。
若く亡くなった人や大往生の人、いろんな人生が刻まれた墓石。

最近じゃ、海や山に散骨してくれっていう人も多いらしいですね。
反対に死ぬ前にちゃんと自分のお墓を作っておく人もいたり。

死んだあとどうしてほしいと伝えておくというのはけっこう大事ですね。
死は突然だから。
残された人はいろんなことでパニックになってるし。

でも伝えてない場合が多いだろうし、死んだあとは本人はどうにもできないわけだから、お墓は本人のためももちろんあるけど、残された人のものという気もします。
残された人たちの気が済むようにするのが一番いいのではないでしょうかね。

私の場合は、母の骨は土に返したいと思っています。
骨も母の持ち物だったものの一つですからね。
それをきちんと始末するのが、私たちが母にできる最後の大きな仕事のような気がするのです。
そして埋めた場所の目印として重い石を置く。
将来父ちゃんが死んだときに、目印があれば一緒に埋めてあげられるしね。
骨が本人なわけじゃないけど、生きている間に本人そのものだった骨を一緒に埋めてあげるというのは、子どもの私としてはやはり意味が大きい。
万が一結婚もしないで父ちゃんより先に私が死んだ場合も、お母さんの骨と一緒に埋めてほしいから、やっぱり目印がないとな。
なるべく私のほうが先に死なないように、がんばるけど。

残されたものとして、こんなふうに、お墓を捉えています。